2012年4月13日金曜日

自然栽培 | MEGURIYA:Organic & Macrobiotique


自然栽培のお野菜というお題で書いていく予定でした。
今日は、消費者の方々にとって自然栽培のお野菜は
どういう特徴があるのか、という視点で書いてみたいと思います。

自然栽培のお野菜の優れている特徴は、主に3点あります。
1、味が良い。
2、安全。
3、日持ちする。

自然栽培のお野菜の特徴はまだあります。
4、野菜の大きさ、形がそろっていない。
5、出来にくい野菜がある。
6、手間がかかる分、単価が上がってしまう。
7、旬の野菜しか作れない。
これらは、消費者の方にとっては欠点かもしれません。

一つひとつ見ていきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1、味が良い。
自然栽培のお野菜は完全無肥料・無農薬。
無肥料で育ったお野菜は、野菜そのものの自然な甘みがします。

化成肥料で育ったお野菜は味が薄く、若干ですが苦みやえぐみが出ます。
有機肥料で作ったお野菜は味が濃厚で甘みが強いですが作り込まれた味です。
自然栽培お野菜は、太陽と風と雨と土の力、自然の力のみで育ってますから
やはり自然な味になります。

野菜嫌いな子供が、自然栽培の野菜だと目の色変えてバクバク食べた、という
嬉しい報告をもらうことが多々あります。
野菜嫌いな人ほど、違いがわかるようです。

2、安全。
農薬はもちろん身体にとってよくありません。
農薬のかかったお野菜はなるべく避けて欲しいと思います。
あまり説明がいらないと思いますので、農薬の話はこれくらい。


筋肉のジュースは何をするのでしょうか?

あまり知られておりませんが肥料も、実は身体の毒に
なることがあります。肥料の窒素が問題になります。

窒素N2は自然界で形態を変えながら循環(窒素循環)しています。
 大気
 有機窒素化合物
 アンモニアNH3
 亜硝酸NO2
 硝酸NO3
と様々な形をとりながら循環しています。

その循環の途中で「硝酸性窒素」になります。
そして植物は、その硝酸性窒素を養分にして、生長します。
農作物は硝酸性窒素がたくさんあった方が、青々とし草丈が高くなります。
しかし植物には必要な硝酸性窒素も、動物にとっては有害になります。

適量な硝酸性窒素は有機窒素化合物(アミノ酸・タンパク質)に
同化されてしまいますが、肥料(窒素)を過剰に使用すると、
植物が使い切れない分が野菜に残ってしまいます。
この野菜に残った肥料、硝酸性窒素は多量に摂取すると毒に変化して
しまうやっかいなものです。
硝酸性窒素は体内に過剰摂取されると、肉や魚などのアミノ酸と
結合して、「ニトロソアミン」という物質を作り出します。
この「ニトロソアミン」は第一級の発がん性物質。
赤ちゃんなどは多量に摂取すると、酸欠のなって突然死してしまうこと
すらあるようです。
酸欠で青くなってしまうので、その名も「ブルーベビー症候群」。
大変怖い病気です。


ケトンは何ですか

緑の濃い葉野菜などは要注意。その緑は肥料から作られたものです。
「緑が濃い方が、なんか栄養ありそう」なんて思わないで下さい。
「緑が濃いなんて、なんてあやしい野菜なんだ」と思って下さい。
窒素を与えていない自然栽培で出来たお野菜は、
実際無肥料なので淡い緑色です。

化成肥料は本来循環するはずの窒素を、
植物を育てるために科学的に固定化させたものです。
土壌に大量に散布すると、循環しきれない窒素が土壌に残ります。
その窒素が地下水に溶け出したり、野菜に吸収されたりしています。
水や野菜が危なくなってきています。

有機肥料として使われる堆肥という名の動物の糞尿も安全とはいえません。
動物の糞尿は、堆肥にするまでに熟成させます。
きちんと3年〜5年熟成させると、余分な窒素が空気中や地中に放散され
ますので、安全です。
しかし、近年では「そんな時間はかけられない」と
インスタントの発酵菌を使って3ヶ月〜6ヶ月ほどしか
熟成させていない堆肥を使用する傾向があります。
インスタントの発酵菌すら使っていないケースも多くあります。
未熟堆肥はアンモニアと窒素を過剰に含んでおります。
有機肥料は化成肥料のようには計算がたちませんので、
適量を判断しにくい。
堆肥をどれだけまくか、は長年の経験と勘がものをいう世界です。
いきおい過剰に肥料を撒きがちになります。


両親は、以下の制御になっている

動物の糞尿の安全性も疑問が残ります。
動物の糞尿は家畜のものを使います。
採算性を高めるために、家畜は過剰に密集させて飼育される。
そのため病気になりやすくなります。
その病気を抑えるために、家畜達は抗生物質などを飲まされています。
また、えさとして遺伝子組み換えの作物を与えられています。
農薬まみれの食物を与えられています。
動物にとって非常に過酷、かつ、残酷な話です。
家畜達の糞尿が、飼育上、毎日毎日大量に出てきます。
その毎日出て困ってしまった糞尿の処理として
畑に大量に蒔いている、というのがほとんど実情ではないでしょうか。
有機肥料という名で、家畜として飼育された動物の糞尿を
畑に廃棄している、といってもいいすぎではないと思います。

今の農業は「自然の循環」というレベルを超えています。
自然のサイクルを壊すほどに、多量な糞尿をまくのが問題です。

きちんと熟成させた有機肥料を適量散布するには高い技術と経験、
なにより志がいります。
そのような素晴らしいスーパー有機農家さんも、もちろんおられます。
しかし、そのような農家さんばかりとはいえないのも実情です。
したがって有機栽培野菜だからといって、肥料の安全性が確保される、
ということは、残念ですがありません。

「肥料も多量になると毒になる」ということを知って下さい。

自然栽培のお野菜は無農薬無肥料なので、この点安心です。


3、日持ちする。
自然栽培のお野菜は日持ちします。
通常のお野菜の2〜3倍は軽く持ちます。

肥料と農薬で作られたお野菜は、日がたつとドロッととけてしまいます。
やはり、無理をさせて強制的に作り上げているからでしょうか?
分解されるのも早いようです。
自然栽培のお野菜は、じっくりじっくり野菜のペースで育ちますので
分解されるのもじっくりなのでしょう。

自然栽培お野菜は腐らず、枯れるといわれます。
たしかに、自然界にある植物で腐っているのをみたことがないです。
どれも命尽きると、枯れていきます。
本来野菜もそのようなものであるのかもしれません。
(自然栽培だと決して腐らない、ということはありません。
 条件や作物よっては腐るときももちろんあります。)

盛り上がって、モリモリ書いてしまいました。
続きは後日。



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